LLC(エンジン冷却水)交換方法

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エンジンを冷却するのに重要な役割を果たすLLCですが、これも定期的な交換が必要とされるものの一つです。エンジンの冷却が主な役割ですが、汚れなども落とすので、ある程度使用していると汚れが出てくる場合があります。また、蒸発により一部減ってくる場合があります。ただし、あまりに減る量が極端な場合は、冷却水の回路に穴あきがあるかもしれませんので、ディーラーに見てもらいましょう。では、実際に交換する方法を確認していきましょう。
まずは、LLCの交換用の液を用意します。自動車用品の販売店ならば安価にて置いてあります。使用する量は、車両の説明書やネットで検索すると出てきます。万が一に備え、規定の量より少し多めに用意しておきましょう。次に、古くなったLLCを抜き出します。この時に、ほとんどの車は、ラジエーターの下部にドレーンと呼ばれるキャップがついており、そこから放出させます。この際、バケツなどを用意し、出てくる液体をすべて回収しておきましょう。そして、各自治体の定めに従い、処分します。ここで、LLCの色が茶色っぽくなっていたり、異物が出てきたりするようであれば、一度中身をすすぐということも考えなければなりません。何かが原因で中身がさびている可能性があります。一度汚れを洗い流す意味で、エンジンルーム内の上部にあるキャップを外して流し込みましょう。再び流れ出てくるのですが、そこで汚れが落ちた状態で出てくるはずです。次に、下部のドレーンを締め込み、上部キャップ部分から流し込むのですが、この際に気をつけたいことがあります。どうしても注入の段階で空気が入ってしまい、一度では全部LLCが入りません。一度目一杯入れたら、次はエンジンをかけて少し空気を出してあげます。
空気が出てくると、先ほど満たしたはずの部分が減ったように見えますので、減った分を再び入れてあげましょう。再びエンジンをかけていると少し減りますので、これを繰り返します。ある程度満タンになったことを確認したあと、キャップがしっかりとしまるかどうかを確認して終了です。しばらくの間は量が減る可能性もありますので、LLCを車に積んでおくといいでしょう。また、我々が見るLLCのタンクは予備用のタンクであり、本来はエンジンの中を回っているLLCがちゃんと満たされている必要があるのです。不安な場合は専門家に見てもらうようにし、オーバーヒートに備えるようにしましょう。

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    川栄 麦夫

    自動車をこよなく愛する中年男です。 運転ももちろん、整備や点検もできます。メカいじりが大好きで大好きで。。。 しかし、この間、ある部品を手で握ったら、大きな怪我をしてしまいました。気をつけなくてはなりませんね。 そろそろ、メカいじりも卒業かなと思っています。